荒島とは…

荒島は島根県安来市の西端に位置し、中海に注ぐ田頼川、久白川、日白川の周辺に広がる 田園と西南方に丘陵地がある海、山、川と自然に恵まれた地域で面積は7.42平方キロメートルです。 市街地を国道9号線とJR山陰線が東西に横断し、安来市の西の玄関口とも言える荒島駅があります。 米作地帯ですが、久白、日白地区を中心に梨の栽培が、川原地区では乳牛飼育が行われています。 丘陵地帯には、弥生時代から古墳時代にかけての古墳が数多く散在しています。 特に、仲仙寺・宮山・塩津にある四隅突出墓や大成・造山の大型方墳はいずれも国の史跡指定を受け、 この地域が古代出雲の中心的場所であったと推測できます。 2005年9月1日現時の人口は4,171人、世帯数は1,281世帯です。

荒島地名伝説

うさぎ
江戸時代(1720年)に書かれた荒島八幡宮の社伝記によれば…

 「荒島」という地名の由来は、この地が海岸に近いことから波風が強く、古くから田んぼや民家を壊してきた。そのため住民はこの地に住むことを常に不安がっていた。このように中海の波濤(はとう)が荒々しいことからこの地を「荒島村」と呼んだ。

 ところが不思議なことに、海岸近くの山に「金色のうさぎ」が現れ、「日と月の神様を祭れば風や波の被害が無くなり、住民が安全になり、作物が豊かに実るでしょう」と告げた。このお告げ以降、昼と夜にそれぞれ神様が出てきて光り輝くようになった。そこで、この場所(月形神社・日形神社)を祭るようになり、その後波風の被害がなくなりました。また、夜に神様の光が現れると、海岸近くの山からうさぎが群れ出てきて神様を拝んだ。そこで、この山を「うさぎ山」と名付けました。

うさぎ山