小学生が日本の歴史を初めて学習するのが、6年生の1学期です。2㎢に古墳が密集する荒島地区では、毎年6年生が古墳探検と「学習のまとめ」として各自で新聞づくりに取り組んでいます。
この新聞づくりが今年10年目を迎えた記念として、インターネット回線でZOOM(ズーム)機能を使った双方向の古代史授業が24日行われました。
講師は米子市出身の考古学者で、関西外国語大学教授の佐古和枝 先生。
大型モニター画面を使い、「日本列島にヒトが住み始めたのはいつごろから?」とクイズ形式でスタート。児童とやり取りを交えながら、縄文時代では暮らしぶりの変化や、神様にお願いするためにつくられたという土偶、炎が美しい火焔(かえん)型土器の写真を入れて分かりやすく紹介。
さらに弥生時代に入ると、「お米の作り方は誰に教わったのかな?」から、先月1800年前の弥生人の顔が復元され、そっくりさんコンテストもあった青谷上寺地遺跡(鳥取市)から出土した男性の顔を復元した写真で縄文人と弥生人の顔形を比較。人気お笑いコンビや鳥取県出身者の写真を見せて「どちらが縄文人の形ですか?」など、教科書にはないユニークな授業を進め、児童たちも古代の世界にすっかり引き込まれた様子でした。
最後に佐古先生は「古墳時代の安来の人たちは、ヤマト政権のまねをするのではなく、伝統や自分たちの文化を大切にしていたんですよ」と、令和の荒島っ子にエールを贈った。
児童たちは「佐古先生から教えてもらったことを思い出しながら、これからしっかり勉強していきたいです」などと答えていました。
当日の授業の様子はどじょっこテレビにて紹介されました。
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