荒島地名伝説

うさぎ
江戸時代(1720年)に書かれた荒島八幡宮の社伝記によれば…

 「荒島」という地名の由来は、この地が海岸に近いことから波風が強く、古くから田んぼや民家を壊してきた。そのため住民はこの地に住むことを常に不安がっていた。このように中海の波濤(はとう)が荒々しいことからこの地を「荒島村」と呼んだ。

 ところが不思議なことに、海岸近くの山に「金色のうさぎ」が現れ、「日と月の神様を祭れば風や波の被害が無くなり、住民が安全になり、作物が豊かに実るでしょう」と告げた。このお告げ以降、昼と夜にそれぞれ神様が出てきて光り輝くようになった。そこで、この場所(月形神社・日形神社)を祭るようになり、その後波風の被害がなくなりました。また、夜に神様の光が現れると、海岸近くの山からうさぎが群れ出てきて神様を拝んだ。そこで、この山を「うさぎ山」と名付けました。

うさぎ山